Hymn to Tourach
それは古の凶悪スペルである・・
今日はそんな通称ヒム改ムーヒーのお話。

自分がレガシーで一番打たれたくないスペルと言われればこれをあげるだろう。
またそのランダム性からレガシーで一番心臓に悪いスペルでもあると思う。

よくヒム派、囲い派といわれるが
とりあえずは思考囲いと性能比較から

思考囲いの場合は相手が選ぶことになるが
実は相手は選んでいるのではなくて選ばされているのである。
これ抜かれたらキツイな−と思っていたら相手は違ったカードを選んでくれた
という経験があるプレイヤーも多いはず。
あれ相手にしてみればこっちのほうがきついのかーってことは
相手のハンドはこんなかんじなのかな−
と相手が選んだカードにより相手のハンドをある程度読むことができたり
この場面ならこれ一択でしょーもしかして温プレイヤーなのか?
とか
まあこれ一択なんだけどこれだけ時間かかったってことはこの人ぬるいな
とか
なにかと打ったほうが試されるスペルである。

対してヒムはランダム2枚ディスカード
それ以外の情報はお互いに一切与えない
まさに無慈悲という言葉が似合うスペルである。

ここからようやく本題。
またヒムは解決に時間のかかるカードでもある。
ヒムは解決に際してハンドの枚数Nに対して
それを超えない異った数字を2つ決めなければならない。
大体の場合はダイスロールを行うのだが
出目が悪いと何回もダイスを振ることになったりして時間がかかる。
また手際が悪いと初心者か?と思われたりする。
これを何とか解決できねーかなーと色々考えていたのだが
今日なかなかの案が思いついたので個々で紹介する。

■3枚
一般的には12,34,56で分けてそれ以外を捨てる
これはダイスロール一回で決まるので特に問題なし

■4枚
一般的には最初の一枚は1~4で56振り直し
さらに12,34,56で分けてそれをそれを捨てる
だがこの方法は極めて効率が悪い。

ちなみ平均試行回数は
2 * 2/3 + 3 * 1/3 * 2/3 + 4 * 1/3 * 1/3 * 2/3 + ...
(n + 1) * 2/3 * 1/3 ^ (n - 1) + ...
= 2 * sum (k=1~INF) (k + 1) * 1/3 ^ k
= (36 + 18 + 8 + 10/3 + 12/9 + 14/27) / 27
= 67.3 / 27
= だいたい 2.5

原点に戻って考えてみると
4枚の中から2枚を選ぶ組み合わせなので
4C2 = 6
あれダイスロール一回で決めれるじゃん?
なんで今まで気づかなかったんだ−
つまり出目に対して予め落とすカードを決めておけばよかったのだ
ではどうやって予め落とすカードを合意するのか?
それがさっき思いついたJK法だ。

わかりやすくキーボードのホームポジションで例えると
1の場合は右手の人差指と中指がおいてあるJKの位置すなわち1枚目と2枚目がおちる。
鍵盤で言うと、どれ
2の場合は中指がひとつずれてJLのポジションにある1枚目と3枚目が落ちる
以降は下の表を参照

1: 1枚目と2枚目 JK どれ
2: 1枚目と3枚目 JL どみ
3: 2枚目と3枚目 KL れみ
4: 1枚目と4枚目 J+ どふぁ
5: 2枚目と4枚目 K+ れふぁ
6: 3枚目と4枚目 L+ みふぁ

この順でキーボードの上を指を動かしてみると
ある法則の順になっているのでなるほどなかなか軽快である

これからは1~4で56振り直しでとかいってる人は情弱で
JK 法でがスマート(というか主流?)になるのである
いやいいすぎたか

■5枚
一番平均試行回数が多くなるのがこの5枚の時である
5C2 = 10
なのでJK法と10面か20面ダイスがあれば一回で決めれる

ちなみに7以降の表は以下の通り。
7: 1枚目と5枚目 J* どそ
8: 2枚目と5枚目 K* れそ
9: 3枚目と5枚目 L* みそ
10 : 4枚目と5枚目 +* ふぁそ

■6枚
6C2 = 15
いちおうJK法と20面ダイスでできなくもないが
素直に6面ダイスふったほうが良さそう

■7枚
7C2 = 21
20 超えちゃってるので20面ダイスも使えないし
7枚なので6面ダイスも使えない

この場合一番手っ取り早いのは
3,3,1 にわけて 12,34,56 からの 12,34,56 がはやい
(もちろん 56 からの 34,56 は振り直し)

とここまで説明してきたけど
さすがにヒム専用ダイス作れよ Wizards っておもってきた
ヒム専用ダイス5個+専用の箱セット
ハンドが3~7枚時の専用ダイス5個セット
6面、6面、10面ダイスと15角形、21角形のえんぴつ型
一つの面には何枚目と何枚目を捨てるか書いてある仕様
別に Wizards じゃなくても○れる屋が販売してもよい

6面くらいなら自分で作ってもいいかも

wiki のサイコロのページもなかなかおもろいね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%AD

それかヒム再録次のフレーバーにJK法っぽいアナグラム
どれ〜どみ〜れみ〜どふぁ〜れふぁ〜みふぁ〜
これが Hymn の楽譜の一部みたいな

海外のプレイヤーの中にはカジュアルプレイの際にこの呪文を唱えながら妙な歌を口ずさむ人もいる。
だそうで・・ 参考: http://mtgwiki.com/wiki/Hymn_to_Tourach


ちなみに JK 法の鍵盤やキーボードでの説明方法を思いつく少し前、
数学的思考になり過ぎて、とりあえず一般項ださんとだめやろー
2進変換からの階差数列が波っぽいからフーリエ級数で一般項確定やー
波ならフーリエ!しかしさすがにフーリエはこれしか覚えてない・・
f(x)= a(0) + sum (n=1~INF) a(n)sin(pi*nx) + b(n)cos(pi*nx)
全ての波はこの数式の形で表現できるんだぜ!すげー!ッて思った覚えはある・・
いやさすがにこれじゃ一般項出せてもみんなにわかってもらえんわ−
ッて感じでちょとヤバい方向に向かってたww


後日談
最近まで囲い派だった人がヒム使い始めて、
ヒムの強さについて曰く
ブレストをトップするまでにためてるハンドを落とせて
ブレストをトップされたとしても
弱いブレストにおさえれるところがヒムの強さ。
そしてこれを知らない人はヒムを使いこなせているとはいえない
と煽ってきた人がいましたがまあスルーしときましょう


ヒムが生まれて約15年経っているが、
自分は今まで一度もJK法っぽい解決方法に出くわすことはなかったが
願わくばこのJK法がヒム解決方法の主流ならんことを

バキッ!

コメント

74AE
2014年9月10日1:49

かつてhymnを打つ側だった頃は4、6、8面体を常備してましたw

こじはるにゃんにゃん
2014年9月10日2:06

 > 65AM さん
4面ダイスはちょうど持ち合わせてなかったこともあって見逃してました
4面があるとだいぶ楽ですね

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